2013年12月26日

量的緩和とその縮小が与える8つの影響


連邦準備銀行の企画者が、今まで行ってきた量的緩和(ドル発行)の規模を少し縮小することを決めた。先週の水曜日、連邦準備制度理事会は、毎月購入する米国債の規模を450億ドルから400億ドルに削減し、毎月購入する不動産担保証券 ( mortgage - backed securities )を350億ドルから300億ドルに削減すると発表をした。


この発表後、世界の金融市場は衝撃を受けているが、実際に変わったことはあまりないというのが真実だ。連邦準備銀行は、これからも絶望的に莫大な量のお金を発行し続け、その結果、金融市場には大きな影響を与えることになるだろう。その規模は、以前よりほんの少し小さくなっただけだ。しかし、これは投資家たちの心理に重大な影響を与える可能性がある出来事でもある。これは、「パーティーが終わろうとしている」という信号であり、過去4年間持続した上向相場が終わろうとしている信号でもある。

次に、これが一般米国市民にどんな意味があるのだろうか?この量的緩和縮小つまり「 the taper 」が、あなたとあなたの家族に与える8つの影響(分野)を見てみよう。

1. Interest Rates Are Going To Go Up - 金利が高くなるだろう。
:量的緩和縮小で現在の2.89 %の10年債が3%まで到達した場合、経済活動が著しく鈍化するだろう。

2. Home Sales Are Likely Going To Go Down - 住宅市場が凍りつくだろう。
:住宅ローン金利の上昇により住宅市場が凍りつくだろう。あなたがもし住宅関連業に従事している場合、今後の2014年を心配する必要があるだろう。

3. Your Stocks Are Going To Go Down - あなたが保有している株価の相場が落ちるだろう。
:毎回量的緩和が終わるたびに株式相場が急落したことを覚えておかなければならない。現在急上昇中の株は、さらには上がらないだろう。今のように、株式の価格が頂点にあるときに売却することが最善でしょう。

4. The Money In Your Bank Account Is Constantly Being Devalued - あなたの銀行のお金の価値が継続的に低下している。
:ドルが新たに発行される度に、現存ドルの価値が落ちている。 2008年以来、米国のドル保有量はほぼ2倍近くに増えた。ドルの価値がそれほど落ちたということだ。

5. Quantitative Easing Has Been Causing The Cost Of Living To Rise - 量的緩和が生活費の増加をもたらした。
:連邦準備銀行は、インフレの規模は小さいと主張するが、人々が日常感じる物価から、この主張が偽りであることがわかる。

6. Quantitative Easing Did Not Reduce Unemployment And Tapering Won't Either - 量的緩和や量的緩和縮小は、失業率の問題を解決できていない。
:量的緩和を開始した2008年以来、仕事を持つアメリカ人の数は着実に減ってきた。量的緩和が経済の活性化を通して、雇用率を高めるという主張が虚構であることがわかる。量的緩和を介して増えたお金は、職場で働く庶民にではなく、金持ちに流れ込んだことを知るべきである。

7. The Rest Of The World Is Going To Continue To Lose Faith In Our Financial System - 米国外の国々が、米金融システムへの信頼を失い続ける。
:連邦準備銀行の無分別な量的緩和(発券)政策でドルが基軸通貨としての信頼を失っている。

8. The Economy As A Whole Is Going To Continue To Get Even Worse - 全体的な経済状況は以前より悪化している。
:前例のない貨幣発行(量的緩和政策)にもかかわらず、米国の全体的な経済は、ずっと低迷している。すべてのデータが、米国経済が回復しているという主張が嘘であることを示している。

米国経済を生かすという名分で開始された量的緩和(ドルの無差別的な発券)は、決して米国経済を生かすことがでずにいる。また、現在開始されている量的緩和縮小( Tapering )は、米国経済がよくなったという信号ではなく、量的緩和を通して大きくなった経済バブルと偽りの繁栄が終わろうとしているという信号である。



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